要素技術の用途開発を目指すメーカー様

電子材料メーカー様・エレクトロニクス関連の加工メーカー様・センサーメーカー様、電子部品メーカー様など、独自要素技術をお持ちの企業様が世界中に存在します。これまで、そういった企業は、最終製品を設計・開発する家電メーカー・医療機器メーカー・産業機器メーカーの研究・開発・設計部門に技術力をアピールし、採用され、最終製品を通じて、自社の技術を販売してきました。どちらかというと、最終製品を企画・開発する企業の望むモノを提案すればビジネスが成り立ってきました。

■要素技術を持った企業の課題
その一方で、昨今は、自社の技術を何に活用するかを、要素技術をもった企業が、世の中にその技術の活用イメージを提案ていかないと、中々製品化まで辿り付かなくなってきた。

その課題を解決するため、電子材料メーカー様・エレクトロニクス関連の加工メーカー様・センサーメーカー様、電子部品メーカー様が、技術のアピールだけでなく、使用イメージを具体的に提示する試作品を製作するケースが増えています。

事例)自社の画像処理技術を活用した次世代のAI機能付き家電をCES(アメリカの家電展示会)に出展したい。画像処理技術や、外観デザイン、機能要件は出来ている。その機能の中に、製品に取り付けた窓部分を自動的に開閉させる機能がある。その為の開閉機構・メカトロニクスの設計、及び工業デザイナーが設計したLED点灯の為のLED制御基板の開発を、超短期で対応してくれるパートナーを探したいB社

■外部CTOの解決策
・期間と予算が限られている為、その制約に応じて対応可能な仕様を提示。B社に機能の優先順位をつけるお手伝いをしながら、製作の仕様用件を作成。
・筐体/機構設計
・モーター・歯車トルク計算の上、駆動回路基板の開発
・LED制御基板の開発
・LEDの光らせ方を後からデザイナーなどでも自由に変更できるような治具とWindowsアプリケーションの開発

費用:250万円
期間:約2カ月

通信機能やセンサー付きの機器開発が不得手な受託製造企業様

IoTの潮流の中で、電子機器に通信機能やセンサーをつけようとする事例が多く出ています。これまで、機器開発、製造を受託されてきた製造業の方々から、センサーや通信機能付きのデバイス開発の相談を多く受けています。理由として、通信機能をつける際、データの送信先のプロトコルやその上位アプリケーションなどの連携までを考えなければならず、その分野の経験が少ないメーカーにとっては、非常に大きなハードルとなるからです。また、電子機器開発は得意でも、顧客から要望を受けた機能を満たせるセンサーの選定やその電子回路設計・ファームウェア開発等に対応できる社内エンジニアが少ないのが理由のようです。

事例)ODMとして以前開発したビールサーバー制御装置の次期バージョンを開発したい。顧客の要望で、その機器にある用途を満たすためのセンサーを取り付けたいが、そのセンサーの選定や、アナログ回路設計、及びファームウェア開発をする人材が社内にいない。センサー部分の試作開発と、センサーと駆動ICの量産・長期安定供給(15年以上)をしてくれる開発パートナーを探している

■外部CTOの解決策
・センサー部分のターゲットプライスと目的・実現機能をヒアリングしたうえで、開発スケジュールをフェーズ毎にマイルストーンを決めて提案
・センサーの選定
・アナログ回路設計・ファームウェア・PCB基板開発
・センサー耐久性、ESDなど各種試験の実施(顧客施設及び工業試験場などで対応)
・センサー及び開発したファームウェア入りのICの長期安定供給

開発費用:300万円
期間:約6カ月