インターネットの波が最初に押し寄せたのは、90年代のことです。当時、デスクトップPCやラップトップPCを通じて約10億人のヒトがインターネットに接続できるようになりました。第2の波が押し寄せた00年代には、モバイル端末を通じて約20億人がインターネットに接続できるようになりました。そして、現在、第3の波がまさに到来しようとしています。

 IoTは、インターネットの第3の波と捉えることができるでしょう。

インターネットの第3の波=IoT

IoTは、インターネットの第3の波と捉えることができるでしょう。IoTの普及により、25年までに数百億個以上のモノがインターネット接続されます。そして、この第3波は、第1、第2の波以上のインパクトを私たちの仕事や生活に与えることでしょう。 米国投資銀行のゴールドマン・サックスは、IoTが従来のインターネットと大きく異な
る点を「SENSE」というフレームワークで説明しています。

Sensing(感知)

モノに付属されたセンサーが活用される(例:気温、圧力、加速度)。インターネットと異なり、IoTはヒトよりもモノを通じてより多くのデータを収集する。

Efficient(効率性)

操作プロセスに知性を加える(例:猛暑日に電力使用量を減らす)。インターネットと異なり、それはヒトだけではなく、モノに対するインターネットの生産性を向上させる。

Networked(ネットワーク化)

モノをネットワークに接続させる(例:サーモスタット、車、時計)。コンピューティング機能の一部が、クラウドからネットワークの端に移る。たとえば、フォグ・コンピューティング(クラウドとデバイスの間にフォグ(霧)と呼ばれる分散処理環境を置くことで、大量のデータを事前にさばき、クラウドへの一極集中を防ぐ。クラウド(雲)よりもデバイスに近いためフォグと名付けられている)が実現される。

Specialized(特殊化)

特定業界向けに技術やプロセスがカスタマイズされる(例:ヘルスケア、小売、採掘)。PCやモバイル端末における汎用的な利用とは異なる使い方である。

Everywhere(場所の汎用性)

幅広い領域で活用される(例:身体、車、家、都市、工場)。一方で、デバイスとセキュリティに関して新たな課題が生じる。

IoTの進化 5つのステップ

インターネットと同じく、IoTもまた、一気に花が開くわけではなく、一連のプロセスを通じて徐々に進化していくことになるでしょう。イタリアのテクノロジー・コンサルティング会社であるカサレッジオは、次に示すようなインフォグラフィックで、IoTの進化を5つのステップに分けて説明しています。

世界中の索引を作る

世界中のモノの位置が特定される。ただし、モノとの情報のやり取りはない。たとえば、世界中の建造物ついての情報がインターネット上で閲覧できる。

世界中のネットワークでつながる

移動するモノの位置が特定される。モノとの情報のやり取りはない。たとえば、送った荷物はウェブ上で追跡され、今どこにあるかがわかる。

世界中のモノを制御する

モノはインターネットに接続され、ユーザーと互いに情報をやり取りする。会話したり、注文を受けたり、自らの情報をユーザーに提供する。たとえば、落とした鍵や盗まれた車といったモノは、自らの場所をユーザーに教えてくれる。

世界中のモノが互いに会話する

モノは、互いに会話し、特定の状況に対して自ら行動する。たとえば、植物は乾燥するとスプリンクラーに放水してほしいと伝える。

世界中のモノが賢くなる

モノは、新たな知識として利用できる情報をネットに伝える。たとえば、渋滞時や悪天候時には、アラームがいつもより早く鳴り出す。

、IoTの進化を 5つのステップに分けて説明しています。

 

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